The Brown Bunny (2003)

Directed by Vincent Gallo



 さて今回ご紹介する映画は2003年ヴィンセントギャロ監督作品ブラウン・バニーです。

彼は俳優としても奇才を放っておりますが、バッファロー’66に続き、この作品でも脚本、撮影〜衣装、

主演に至まで全ての製作を自らやっています。  

 さて軽く物語りに触れましょう。主人公ヴィンセントギャロ演じるバドはバイクレーサーですが、

ニューハンプシャーで行われたレースの後、恋人デイジーを失った悲しみに打ちひしがれながら、

黒いヴァンにバイクを積んでカリフォルニアを目指し旅をするロードムヴィーです。彼が彼女を失ったその訳は・・・。

 実はこの映画、正直あまり好きではありません。しかしながらとっても気になる音楽が存在しますので

是非ラジオで紹介したいと思った次第で。

 さて音楽を担当するのはジョンフルシアンテ。 ヴィンセントギャロと彼は全く接点もないままに、

いつか仕事をするだろうとお互い思っていたそうですが、今回この映画をカタチにし始める前に、

偶然知り合う事になったこの二人。

ヴィンセントギャロは彼にこの映画の音楽を作ってほしいと彼に依頼をしました。

早速様々な楽曲を作りはじめたジョンフルシアンテは、出来たものを続々とヴィンセントギャロに渡したそうです。

しかしながら、彼が作った楽曲は一曲として映画には登場しません。なぜだーー??

って感じですが、実際ギャロは彼の作品を気に入り撮影には常に彼の作った曲を車にたくさん持ち歩き、

撮影中にかけながら作業は進んだそうです。

しかしながら、出来上がった作品にいざ音楽をのせていったらどうもしっくりこなくなってしまったとの事。

その経緯は謎ですが、お互いにその事には満足しているらしく、 増々????。

イメージの具現化が途中で方向が変わったと言う事なのか? (だめじゃん)

ところで実際使われている音楽は何とも味があって好きな訳ですが、そのアナログで ウォームな音質と、

ざらついたフィルムに映る綺麗な景色とのマッチングがとても素敵で、

個人的には音楽と映像だけで物語りはいらないくらい綺麗と思ったりもして。 あとヴィンセントギャロのアップが僕にはどうも・・。

 ところで、興味深く思った表現で、最初のバイクレースのシーン。

騒音をあげて走るバイクですが、ところどころ無音になる部分があります。

主人公の耳に、その騒音さえ聞こえなくなるほど悲しみにうちひしがれているという事の表現れなのでしょうか。

全体随所に無音の部分が効果的にバドの空虚な悲しみを表現してるように思いました。

ってこんな事書いてるとなんだか大学時代の研究レポート書いてるみたいだ。

ま、それはとにかく、僕がこの映画の中でとても気に入っている歌。それは come wander with me という曲。

その悲しくも魅力的なメロディー。映画の中でもっとこの曲を使うべきだ!と思ったりもして。

サントラには歌詞の入った素敵なヴァージョンがあるのですが、映画では歌詞の無い部分が使われてます。

って事でjeff alexander という方の曲ですが、この方の詳しい事はちょっと分からないですが、かなり気になりますね。

内容は別として、映像とこの曲のマッチングさって、もっとうまく多用したら、バグダットカフェみたいなインパクトあるよ。残念!!

って事であなたもこの映画を聴いてみてはいかがでしょうか。