Chicago (2002)

Directed by Rob Marshall


  さて今回御紹介するのは2002年のミュージカル映画、シカゴです。

元になっているのは、ボブフォッシーの舞台ミュージカル、シカゴです。

しかしながらそのまた大元は、実際にあった事件を演劇化し、1926年にブロードウェイで大ヒットした作品だそうです。

その物語のミュージカル化には著作権の問題等で長い年月がかかったようです。

 さてこのシカゴですが、御存じボブフォッシーといえばキャバレーでも有名ですが、

この作品ではキャバレーのスタッフが再結集して作られました。

しかしながらこのミュージカルは1975年に初演されながらも、

出だしは思わしくなく、公演は長く続かず打ち切りに・・。

ボブフォッシーは映画化を望みながらも その夢は果たされず、1987年に亡くなっています。

ちなみに同時期のコーラスラインは大ヒットしています。

  さてミュージカル作品として、僕が素晴らしいと思うポイントは内容の濃さ。

エンターテイメントでありながら、そこにしっかりとした社会的テーマがあるものが 好きです。

その濃い思いや感情が言葉になり切らない時、歌となっていく感じが僕はすきです。

サウンドオブミュージックしかり、ウエストサイドストーリー、 同じくボブフォッシーのギャバレー、

そしてレ・ミゼラブル、 どれもずばっと貫く強いテーマがあり、音楽が深みを増してるように思います。

 そしてこのシカゴですが、銃による殺人事件の多発をブラックユーモアたっぷりに描かれていまして、

一見とっても楽しく描かれているのですが、しっかりと今のアメリカの銃社会に対して一石を投じる感じとなってます。

今の時代だからこそ、こういったテーマが深みを帯びて受け入れられる時代になったのかも知れません。

現実問題、このテーマ実は笑い飛ばせませんから。

ミュージカル化された当初の時代性的にはちょっと煙たがられる内容だったのでしょうか。

 何はともあれ最後まで歌いっぱい踊りいっぱいとっても楽しいこの作品。

主人公であるレニーセルヴィガー演じるロキシーはショービジネスの世界を夢見ているのですが、

関係者にコネがあるという男に騙され、その男を殺してしまいます。

刑務所に送られた彼女は、現実とショーの世界への憧れ、妄想からでしょうか、

彼女の見ている視点は歌や踊りとなって登場します。 レニーセルヴィガーのその微妙なヘタウマな歌、

そしてリチャードギア、キャサリンゼタジョーンズの歌と踊りにも大袈裟すぎずとても好感が持てます。

それもショーの世界を夢見る夢子ちゃんロキシーの妄想の世界という設定がとてもうまくいかされています。

ミュージカルというといきなり歌いだしたりしてちょっと不自然だったりすることも多いのですが、

歌と踊りの部分がすべての妄想の世界ということで、とても自然な流れで楽しめます。

スッゲー楽しく最後まで見れますが、実はホント笑えない現実がそこにはあります。

銃恐い恐い。

あなたも是非この映画を聴いてみてはいかがでしょうか。