For the Boys (1991)

Directed by Mark Rydell  


  さて今回御紹介するのはマークライデル監督作品、1991年アメリカの作品 『for the boys』 です。

主演はベットミドラーとジェームスカーン。 音楽はdave grusin。

サントラ版ではアリフマーディンがプロデュースしています。

ベットミドラーは1980年の映画『ローズ』でもマークライデル監督と映画を作っています。

このコンビとくればやはり自然と音楽が楽しみの要素が強くなりますね。

 っでもって物語ですが、タイトルのfor the boys のboysとは兵士達のことで、

軍隊慰問ショーのトップスターベットミドラー演じるディキシーレナードと ジェームスカーン演じる

エディースパークスの生涯を描いた作品です。

軍隊慰問ショーとは聴き慣れない感じですが、戦地に行き、戦う兵士達のために慰問のショーをすること、

それはまさしくfor the boys、兵士達のためのショーです。

ディキシーとエディの半世紀にも及ぶ戦争を通した慰問ショーに生きた物語です。

 そしてそのショーに登場する数々の音楽、歌、特にやはりベットミドラーのパフォーマンスが

なんといっても見どころ超聞き所です。  

中でも今日御紹介したいのは、第二次世界大戦、朝鮮戦争と慰問ツアーを続けて来た彼等が、

ヴェトナム戦争での慰問で行ったステージで歌われる歌を御紹介しましょう。

慰問ツアーをしながらも、戦争の悲惨さを、恐ろしさを感じていたディキシーはヴェトナムの地へ慰問へ行くことを

拒否していたのですが、戦地へ行った息子のダニーに 会えるということで渋々向かいます。  

 そこで歌われる歌が、ビートルズのナンバー、「In My Life」です。

故郷を思って書かれたと言われるこの歌ですが、兵士達のそれぞれの人生、家族、ともだち、

彼等が大切な人たちと離れ、戦地に来ているやり場のないどうしようもない思いと重なり、

この歌の意味合いが本来以上に深みを帯びグサリグサリと胸に突き刺さります。

そしてベットミドラーの歌がソフトでありながら力強くビンビン伝わって来ます。

凄いよこれ、是非このシーンで鳥肌していただきたい。  

ちなみにサントラに入っているバージョンはちょっと作られ過ぎてて今一つですが、

この映画で登場する、チープなエレピだけで歌われるヴァージョンを是非堪能していただきたい。

 慰問を続けて来たディキシーですが、それが彼等のためになって来たのか、

実は自分達も彼等の命を奪ったモノの一員でないかと苦しむ彼女。

その葛藤に強く反戦への思いが伝わって来ます。 数々のすばらしい反戦映画がありながら、

この映画を見ていると、今だ続いている変わらない現状に、心が痛みます。 あ〜ホントに。

ってことで、サントラから、ベットミドラーのin my life を聴いていただきました。

あなたも是非この映画を聴いてみてはいかがでしょうか。