My Fair Lady (1964)

Directed by George Cukor


  さて今回御紹介する映画は1964年のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」です。

監督は54年版の「スター誕生」のジョージキューカー。音楽はフレデリックロー。作詞はアランジェイラーナー。

主演は言わずと知れたオードリーヘップバーン。 もともとブロードウェイの人気ミュージカルだったこの作品。

あのジュリーアンドリュースもブロードウェイで演じています。  

 さて物語ですが、オードリー演じるイライザはストリートで花を売り歩く花売り少女。

ひょんな事から出会った富豪の語学博士、Dr.ヒギンスは、 彼女のひどい訛りの言葉を直し、

貴族の社交界に出れるまで教育をすると言う実験を試みます。

月日を重ね、美しいレディーへと変貌を遂げていくイライザ。

その反面彼女は自分と言うものを見失ってしまう事に気がつき・・。

さてさてそんなひどい訛りを過酷な訓練をして克服しようとするイライザですが、中々母音の撥音がなおりません。

そんな彼女が始めて綺麗な撥音を手に入れたその夜、その嬉しさの余りに歌われるのが、

この映画のメインテーマと言っていいでしょうか、「I could have danced all night」です。

日本タイトルは踊り明かそうでしたでしょうか?こんなに嬉しかったら一晩中でも踊り続けられるわと。

この天にも登るような喜びの瞬間から綺麗に歌へとなだれ込んで行きます。

余談ですが、この役をブロードウェイの舞台で演じていたジュリーアンドリュースは、

台詞の部分から歌へ推移していく場面の難しさをどう演じきるかについてこうインタビューで応えていました。

台詞から、歌に入って行く時大事なのは言葉だと。台詞の延長線上に歌があるので、その気持ちが言葉になり、

歌になっているその歌詞の中へ気持ちをつなげていく事だと。たまたま最近みたインタビューでそんな風にこたえてましたよ。

何はともあれ、以前ティファニーで朝食をでも述べましたが、オードリーの歌は微妙だと言う事もあって、

この映画では差し換えになっているのですが、実はDVDの特典映像には、

オードリー自身が歌っている貴重な未公開ものがおさめられています。

それを観て僕はびっくり。え〜!これでいいジャン。と思ったりして。

意外や意外。彼女けっこう上手いのよ。あんな難しい曲を音程もしっかり歌ってる。

だだちょっときんきんするところはあるけど、これがもし今のミュージカル映画だったら全然ありね。

ってか本人に歌わせるべきだね。だってchicagoではあのレニーセルヴィガーが歌ってるくらいだからね。

って事で実はかなりこの特典映像聴きどころです。

映画を一通り御覧になったらそちらも是非チェックしていただきたい。

ってことであなたも是非この映画を聴いてみてはいかがでしょうか。